スー・チー氏、二審も有罪判決 最高裁に上告へ
【バンコク=三河正久】自宅軟禁中に許可なく米国人を自宅に入れて面会したとして国家防御法違反の罪に問われ、一審で禁固3年の有罪判決を受けたミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏(64)の控訴審判決で、高裁に当たるヤンゴン管区裁判所は2日、一審判決を支持、スー・チー氏の控訴を棄却した。スー・チー氏は二審の判決を不服とし、最高裁に上告する方針だ。
上告の意向はスー・チー氏の弁護士らが明らかにした。8月に開廷した一審の特別法廷は、禁固3年の有罪判決を言い渡した直後、軍事政権トップの特別措置として一年半の自宅軟禁に減刑した。スー・チー氏はこれを不服としてヤンゴン管区裁判所に控訴。控訴審は先月18日に開廷したが、特別法廷と違いスー・チー氏の出廷は認められなかった。
スー・チー氏は今年5月、湖を泳いで同氏自宅に不法侵入した米国人男性をかくまい、面会したとして逮捕され、ヤンゴン郊外のインセイン刑務所に拘留された。特別法廷で有罪判決を受けた後は減刑措置に沿って再び自宅軟禁状態にある。 (18:52)
スー・チー氏、軍事政権閣僚と会談 議長宛て書簡巡り
【バンコク=三河正久】ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏は3日午後、同国軍事政権との交渉窓口であるアウン・チー交渉担当相と会談した。スー・チー氏は先月下旬、欧米の経済制裁を解除するために協力の用意があると軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長に書簡を送っており、この件について協議したとみられる。
両者の会談は昨年1月30日以来、約1年9カ月ぶり。約45分間の会談の詳細は不明。スー・チー氏は制裁解除の協力提案について「できるだけ早く回答が欲しい」と要請していた。スー・チー氏が書記長を務める国民民主連盟(NLD)の報道官は「書簡に関係のある会談と思う。対話再開の可能性があり、歓迎する」と述べた。 (20:04)
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