さてさて、ブルックリン支局から、
お金の話題でもうひとついきましょう。
NYも生活費はかかります。しかも良いものは高い。
これ、都会の罠。
では、
その罠にかかってお金をたくさん払って良いものを手に入れるか、
お金ないので良くないもので我慢するか?
不条理な選択ですね。
でも、そこにもうひとつのチョイスがあるとしたら?
NYのBrooklynにあるFood Coop.
そう、日本にもある生協、みたいなもんです。
でも、かなりちがいます。
ほんとうに、
メンバーのメンバーによる、メンバーのための非営利団体です。
自分たちが自分たちのために、
直接ローカルのお百姓さんたちや市場から選び抜いた
良いものだけを仕入れて、
それを人件費やら余計なもんがかからないぶん
ふつうよりも40%−60%安く売る!
良いものというのは、
もちろんあなたの身体にも、
お財布にも、
地球環境、
すべての生き物にとっても、
そして政治的にも、
良い品、という意味です。
食品に限らず、雑貨、薬品、
ちょっとした質の良いよろず屋さんです。
でも、ここは会費を払ってその良い品を得られる、という、
お金払ってお金を節約する(?)システムではないのです。
お金ではなく、労働するのです。
働くのです!
自分にできることを、したいことを、リストの中から選んで、
5週間に一度、3時間の労働を奉仕し、
その報酬として良いものを良い条件で得る。
お金ではない交換をするのです。
なるべく余計なお金もはかけません。
買い物袋もちろん持参です。
クレジットカードはつかえません。
どんな仕事をするか?
レジ係、会計係、棚の整理、買い物カートの付き添いで車や家まで行く人、チーズ切る人、ヒマワリの種袋につめる人、トマトにオーガニック印つける人、事務、コンピューター入力、段ボールつぶす人、買い物中のママの代わりに子供とチャイルド・ルームで遊ぶ人、スケジュール調整、掃除、新聞編集、野菜の並べ替え、入荷の手伝い、出口のチェック。。。
もう、
スーパーマーケットで必要だろう仕事を
全部頭に浮かべてみてください。
そして、
NYにいるだろう人を全員頭に浮かべてみて下さい。
ラスタのおじさん、Hassidicユダヤ教のおばさん、孫と一緒のアフリカ系のおばあちゃん、エグゼクティブなおとうさん、フェミニストなおばさん、ベーガンのおねえさん、ママの手伝いをする男の子、ソーシャルワーカーと来る老人、食事制限のある病人、英語話せないアジア人、ゴボウ買ってく日本人、アクティビスト、作家、ゲイジュツ家、デザイナー、シェフ、ダンサー、スケーター、パンクス、メッセンジャー、モデル、ヨギーニ、ゲイにストレートにrich & poor。。。
ありとあらゆる宗教、文化、階層、年齢層の人たちが、
ここでは平等に働きます。
みんな、それが’本職’ではないので、わからないことは聞き、
助け合いながら働きます。
仕事だけど仕事じゃないのでみんな楽しそう。
おしゃべり好きなニューヨーカーは
そりゃ話したかったら誰とでも話すし、
ほっといてほしけりゃほっといてくれる。
お互いをリスペクトしあうeasyな空気です。
この幅の広さ、多様性が平等になる、
わたしがNYで、一番すきな部分です。
ね、いいでしょ。こんなの。
わたしはちなみに、レジ。おもしろい。
レジごっこしてるみたい。
しかも、見たこともない野菜、どうやって食べるの?
なんて聞けばみんなレシピを得意げに教えてくれる。
(今の季節、瓜系なんて10個以上も種類があるんだから!)
なんだこのハーブ?へー、そんなのに効くの、とか。
このシミ抜き、この布巾、すごく便利よ、とか。
NYの人間観察、その人の冷蔵庫、胃袋、
ライフスタイル観察はほんとうにおもしろい。
気持ちよく奉仕して、ありがたくいただく、
それでみんなニコニコ。
世の中、すべてこんなに丸くおさまれば良いのにね。
しかもお金かからずに。
見て見てこれ。
きのう買って来た、こんなにきれいでめずらしい野菜たち。
しあわせそうな土のにおいがするんだよ。
さっき夏野菜のパスタ作って食べたらおいしかった〜。
*しかし歌まであるとは知らなかった。
なんだあれ。おかしい(笑)。
もうひとつのチョイス。
なかったら、こうして自分たちでつくってみるのも手だよ。
以上!
作ろう!作ろう!レヴォコープ!!!
返信削除レヴォコープ超REVO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そういう「納得!」っていう工夫はどんどんしていかなくっちゃね♥